2013年4月12日金曜日

" 2013春、お参り日記 #3:猿田彦神社〜天の岩戸〜外宮の巻。"

さて。前回の投稿の、つづきです。
内宮さんを出て、ご近所の猿田彦神社さん(#1で書いた
椿大神社にお祀りされている猿田彦大神の、別の神社です☆)へ。


落ちつくんだよな〜、ここも。。
そしてここにも、椿神社とおなじく天之細女命さまをお祀りする別宮、「佐瑠女神社」が.....☆
昨日、おなじ女神様(芸能の神様であり日本最古の踊り子である、
アメノウズメノミコト)を お祀りする椿岸神社にておみくじを引いた時は、
書いてあったお言葉には納得だったものの、中吉で、
お参り後に今日も引いてみたら、今度は大吉♥
ストーリーは続いてて、結果、幸先良し。お天気も、上々やし☀

気分よく猿田彦さんを出て、お次は、
昨夜タクシーの運転手さんに教えてもらったご近所の名所:「天の岩戸」へ、
バスで向かいます。

なんでも、志摩市指定の文化財&天然記念物である樹齢400年の白い桜、
「オオシマザクラ」が見られるとのこと。
(元々、タクシーから見えた夜桜があまりに綺麗で、
「うわ〜、綺麗ですね〜!!!」って言ったら、運転手さんが
「ぜひ!なんなら送り迎えするで〜」って、名刺と共に教えてくれた名所。)

「天の岩戸口」(入り口)に到着☆ バス道中の山間の景色にも、心洗われた~.....
バスを降りるとき、乗車客のおっちゃんが、
「こっから山道だから、気ぃつけてな!本数少ないから、帰りのバスの時間も調べとき。」
と、声をかけてくれる。
今回の旅で、本当しみじみ、ここら辺りの人って皆さん 心にゆとりがあって、
見ず知らずの旅人にもすっごくやさしいな〜って、思ったよ。

たまに車が通るだけで誰も歩いてない山道を、ちょっと不安になりながら、テクテクテクテク......

歩いていたら、後ろから来た車が速度を落とし、
運転席の窓から声をかけられる。
「オオシマザクラは、こっちですか?」と。
「多分そうだと思います。わたしもそこに向かってるんですよ~」と言ったら、
「ほんならよかったら、乗ってくかい?」と言うことで、
地元三重県は津市から、ドライブがてらぷらっと桜を見に来たと言う、
両親くらいのお歳のご夫婦に乗っけてもらって、
予期せず 人生初ヒッチハイク。ラッキー☆

辿り着いたその桜の名所は、まさに「秘境」という名がぴったりの、
まるで時間がそこだけ止まってしまったような聖なる空間で、
来ていた人はわたしたち3人と、あとは三重テレビのカメラマンの方ひとりのみ。
(その日の夕方放送予定のニュース用に撮影に来てたらしい)

わたしは「わ〜!!!きれ〜い!!!♡」を繰り返しては、
写真をパシャパシャ撮っていた。。。んだけども、
実は 車から降りるときにデジカメを落っことしたらSDカードが抜けちゃっていて、
ここと、つづく名所、日本名水百選にも選ばれている「天の岩戸」の写真だけ
撮れてない。。。。
まぁ、あの空気感は写真ではとても伝え切れないし、
なんだか、「本当にいい空間、時間を味わい尽くすには、
写真におさめることが全てじゃないよ」って、
自然の神様に 言われているみたいでした。

*           *           *

さて、オオシマザクラに名残を惜しみつつも、
お友だちになったご夫婦と共に つづく山道(車では上がれない、本気山道)を
テクテク登り、次なる名所「天の岩戸」へ向かいます。


「天の岩戸」は、日本書紀や古事記にある有名なエピソードに出て来る場所。
(ものすごくはしょって説明すると)
天照大神が機嫌を損ねて天の岩戸にお隠れになり
世界が真っ暗になってしまった時に、
困ったほかの神様たちがその前に集まって話し合い、
それぞれの得意な力を出し合って解決を図ります。
そこで、踊りの得意な天之細女命が力づよいセクシーダンスを舞って、
それを見たほかの神様たちがみんなで大笑いしてはしゃいでいる楽しそうな様子を
気になった天照が戸を開けてちょっと覗いて見たところ、
力持ちのアメノタヂカラオが引張り出し、また世の中に光が戻った、
というお話です。
(ご興味在る方は、こちらをご参照のこと。『天岩戸(on Wikipedia)』)

そんなわけで、ここもまた、天之細女命と縁の深い場所。
もともと行く予定にしてなかったのに、またまた呼ばれちゃいました。
(※前述の理由により、写真は無し)


天の岩戸をお参りして(山の中、滝の上に、ちゃんと鳥居と神棚がある)、
更なる山道の奥にあるというスポット、その名も「風穴」へ。

スニーカーで来れば良かった。。。(お伊勢さん帰りだけに、革靴履いてた)
スギとヒノキの生い茂る、本気ハイキング・コース。
どんどん道が細くなる〜....
辿り着いた、「風穴」。洞穴の中から、涼やかな風が吹いてくる。
すっかりお友だちになったご夫婦と談笑しながら、山道を下る。

ご夫婦に、近所の磯部駅まで送ってもらって別れ、
せっかくなのでわたしは、ご近所にある 伊勢神宮の別宮「伊雑宮」へ 歩いてお参りに。
そこらに居た方に道を聞いたら親切に教えてもらった「田んぼの中の小道」をテクテク。
道端に咲く花に、目を留めながら歩いて行ける人生を 送りたい。


伊勢神宮 別宮「伊雑宮」。
ここでも、椿が可憐でした。

お参り終わって、出口へと歩いていたらば。
さっき、駅の近くで降ろしてもらって別れたはずのご夫婦が。
聞けば、わたしを車から降ろしたものの、
この辺りはバスや電車などの公共交通機関の便があまり整っていなく、
本数が1時間に1本くらいしかない上に タクシーも通らないので、
気になって探しに来てくれたとおっしゃるではないですか....!!!(☆)

桜も見終わったしとくに決まった予定もないとのことで、
なんと車で伊勢まで送り届けてくださるとのありがたいお申し出。。
恐縮しつつもお言葉にあまえ、まったく予期せぬヒッチハイクの旅、続行〜☆

さすが地元の方々だけあって、ここら辺りの神社情報その他にめっぽう詳しく、
道中、「石神さん」という地元の小さな神社に寄って下さった。
なんでも、「女性の願い事をひとつだけ叶えてくれる」として有名な
女神さまのいる神社とのこと。


お伊勢さんでは、主に家族のことをお祈りしてきたので、
ここではしっかり自分のお願いごと書いちゃった♥

そしてなんと、道中の美味しいお店で
どっさり山盛りのフレッシュな海鮮丼まで!ご馳走になってしまった!!!(感謝☆)
超新鮮な甘海老さんは、わたしが海鮮丼食べ終わる直前まで、ハネてらした......(汗)

そして、この辺りの美しい景色を堪能できるように
パールロードという鳥羽の海沿いのきらきらした道路を
わざわざ選んで走ってくださった上、
外宮をお参りしたいというわたしにつき合って、
車で送り届けがてら、ご夫婦もご一緒にお参りしていくことに。


旅は道連れ、一期一会とは、よく言ったもので。
天然色つよめのかな〜りピースで素敵なご夫婦との、
予期せぬ出逢いと半日の道連れ旅、
思いがけない ひとり旅のプレゼントになりました。(ありがとう♡)

本宮にお参り。
ちょうどわたしが手を合わせてお参りした瞬間、
涼やかな風がさーっと吹いて、カーテンが、
はじめ外側へ、そして内側へ舞い、
奥の、神様がお祀りされている空間が 開きました。

神聖な、瞬間でした。


*           *           *

そして、お伊勢参りのラストはいつも、プランせずして、
ここへ来るって決まってるみたい。
外宮は勾玉池に浮かぶ、奉納舞台。


3年前に来たときより、周りの環境も大分綺麗になっていた。
(3年前は、もっと寂れた雰囲気で、
 夕暮れ前にここに座ってた人も、わたしくらいしか居なかったのに。。。
 それはそれで、また味があって、よかったけどね。)


*           *           *


おかげ様で、素晴らしい旅に なりました。
次に伊勢をお参りする時までに、どんな変化が起こっているか、
今から楽しみです。

(2013春 お参り日記、終わり。)