2011年6月27日月曜日

"He's The Greatest Dancer. (フロアの重鎮)"

日曜の夕方、マーガレット姐のDJで踊りにパノラマbarへとチャリで向かう道中、
Akirahawksくんの :::RELEASE::: のmixを聴きながら、
我ながら相当いい調子で Sister Sledge の "He's the Greatest Dancer" を歌っていたら、
チャリで追い抜いて行った男の子が、追い越しざまに、
笑顔で振り返ってピースしていった。:D

(その日のわたし、エバースワルダー・シュトラーセにあるヴィンテージのサングラス屋さんで買った
'70s 調のパロマ・ピカソ × URBANEARSのピンクのヘッドホンで、
ただでさえ浮かれた成り(笑)をしてたしね、、、)


ちなみに、この曲もそうだけど、
1979年て、ディスコ・クラシックスの名曲の多産年だと思う。
1979年生まれの身としては、誇らしいかぎりです。

Let's DANCE...☆

©Sister Sledge

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この歌の歌詞じゃないけど、
フロアにその人がいるだけで、パーティーのレベルが一気に上がるような人って、いるよね。
(たとえば、わたしの東京の友達の中でパッと頭に浮かぶのは、Timothy Reallyのメンツとか。)

独特のグルーヴがあって、
いろんな意味でセンスが良くて、
アゲどころ&アゲかたをちゃんとわかってる人。

長年パーティー通いしてれば誰でも自然と身に付くってものでもなくて、
やっぱりグルーヴがある人とそうでもない人っていうのが、いるような気がする。
DJと同じで、センスというか、これもひとつの才能というか。



わたしの東京のクラブ仲間たちはみんな、かなりレベルが高いと自負してますが。

ベルリンのフロアも、相当レベル高いよ♥ ;)

2011年6月25日土曜日

"『小説家の休暇』"

昨日の出来事。
先日、図書館から借りてきた三島さんの本を何気なく開いてみたら、
書き出しが、同じ日の同じ曜日だった。
" 粋な演出やね(笑)。"


思わずひとり、笑ったよね。
偶然というか、なんというか。

最近、もう、こんなんばっか。


*           *           *


わたしの三大好きな場所(落ち着く場所)は、
自分の家、クラブ、そして、図書館。

わたしは音に中毒してる(と、言わざるを得ない。音無しだとチャリにも乗れないし、、)けど、
活字があれば、音が無くても大丈夫。(というかむしろ、読んでる時は、音は邪魔。)

基本的に、どんな空間にも良い音が流れていてほしいけど、
(たとえば美術館やギャラリーも、まったくの無音より、何かしらの音があるほうが好き)
なぜか図書館の持つあの独特の、本たちの息づかいだけが聴こえてくるような、
しんと澄みわたる静寂だけは、昔から、愛してる。


そんなわけで、ベルリン州立図書館(Staatsbibliothek zu Berlin)の年間カードは、
今年3月にベルリンにカムバックしてからすぐに、つくったんだけど。 
「ビザがないと、借りた本を家に持ち帰ることは出来ない」って言われて、
無事に2年間のビザが取れた5月末まで、ぜんぜん利用してなかったの。

で。ここへ来て、ようやく本を借り出せるようになったら、もう、幸せすぎちゃって。


・・・でもさ。
考えてみれば、これまでだって、館内での閲覧は自由に出来たわけだから、
好きなだけ図書館に入り浸って、好きなだけ読んでれば、よかったのよね。
(館内には、ごはんからデザートまで食べられる綺麗なカフェテリアもあって、余裕で一日過ごせちゃう。
ベルリン・フィルも目の前だし、フリーのランチ・コンサートのある火曜に行ったら、最高かも。)

"わたしはいったい、今まで何を我慢してたんだ・・・???" 
って、自分でも不思議(笑)。


*           *           *


自分にとって大切なものって、本当は、
すぐ近くに、いつでもあって。

手を伸ばせば届くのに、
ただ自分が、心や瞳をちゃんと開いていないだけで、
勝手にひとりで欠乏感を感じていたり、することがある。

そんなとき、解決策はいつでも、いたってシンプルで。

Just..., Open Your Door...!!! ;)


©Bonobo

2011年6月20日月曜日

"Sonnenblume. (太陽の花)"

昨日は、お向かいさんちカップルの、
彼女のほう(ジュリー)のバーステー・パーティーに、お呼ばれしてきたよ。

  
前の日記にも書いたけど、お向かいさんちってばホント、
「誠実」って言葉がまんまハマる、ピースフル・カップルで。

なんていうか、もはやわたしには真似出来ない(笑)
すごくピュアで素敵なものを、ふたりして、持っている。



で。おそらく、彼らから見れば、
わたしのライフスタイルはわけが分からないなりに(笑)
おたがいに憧れというか、リスペクトし合える要素があって。

だからこそ、こうして平和に、
おとなりさん同志でいられるんだと思う。
(たとえわたしが、日々、窓全開で音ガンガンに鳴らしていたとしても。笑)


*         *          *

3日前の、出来事。

東京からvacationで遊びに来てる京姐と、
長年こっちに住んでる(Stewart WalkerのGFでもある)Mimaちゃんと3人で、
Kottbusser Torにある美味しいターキッシュ・レストラン、HASIRでごはんしたあと、 
毎週火曜夜に、お友達のAkirahawksくん& Shingo Suwaくんが回してるDJ Bar:
SANATORIUM23 @Frankfurter Allee で一杯飲んで。



*         *          *


AM2:30ごろ、自宅に帰り着いたらば。

アパートの2階に、迷い子(=猫)、発見。
(ちなみにウチは、4階ね。)

見れば、お向かいさんちの子(名前:プリュネル=フランス語で、「瞳」の意。性別:
じゃぁ、ないですか。


わたし:「どした?閉め出された??」
プリュネル:「ニャーニャー。(そうなの。かれこれ数時間、お家にはいれなくて・・・。涙)」
わたし:「あらま。ほな、ウチに来たらよか。」
プリュネル:「ニャーニャー!(やた!ありがとリエちゃん!)」


・・・てな具合で。
いちおう、お向かいさんちの呼び鈴 ×2回ほど、鳴らしてみたものの。
 さすがにあの時間では、ちゃんと日中はたらいている(笑)
 誠実カップルは、起きているハズもなく。
プリュネルちゃん、ひと晩だけ、ウチに確保しました。(内心、うしし♥)


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で。
昨日のジュリーのBDPに、バラの花束とロゼのワイン
(ジュリーって、ホント、そういうイメージの子なのよね。
なんでか、手土産にワイン持ってきてたゲスト陣、白でも赤でもなく、
全員そろってロゼを選んでたところがまた、だいぶうなずける。笑)を持って行ったところ。

「こないだプリュネルを預かってくれたお礼。」って、
お返しに、ヒマワリの鉢植え、いただいちゃいました。

なんか、良いよね。
こういう、(程よく距離感の保てる)ご近所付き合い。:) 

©Lil Louise

2011年6月14日火曜日

"Quo Vadis? (あなたは、どこへ行くのか。)"

先週末は、東京から、数人の友人たちがベルリンを訪れていて。
そのうち2人がおなじ日にBerghain / panorama barでDJ
(日曜朝方、panorama barでのPI-GE氏 & 夕方、Berghain GardenでのSTEREOCiTI氏)
という、これまた濃いめのウィーク・エンド。


目下のところ、職業=ダンサー&ライター(あくまで自称。でも、けっこう本気。)の
わたしとしては、もちろん現場で踊ってました。


party現場の雰囲気とかは、、、
やっぱり、なんと言うか、わたしのスタイル的に。
文章では上手くお伝え出来ないので &(クラブのルールに則って)写真も一枚も撮っていないので、
パーティー・レポートは自粛して、信頼できる仲間に、おまかせします。


ただひとつ、わたしが自信を持って、言えるのは。


ベルリンで暮らしてみて、
あらためて、日本人であることに誇りを覚えるとともに、
最近ますます、その遺伝子の強さ&秀逸性を、再認識させられる日々。


*           *           *


・・・ところで。
PI-GE氏がセット後半真ん中くらい(?)でかけてて耳に残ったクラシック・チューン、
"Quo Vadis" by G-MAN。

"タイトルの「Quo Vadis」って、どーゆー意味なんだろ??"
って、ちょっと気になって、調べてみたら。

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「クォ・ヴァディス」とはラテン語で「(あなたは)どこに行くのか?」を意味し、
新約聖書の『ヨハネによる福音書』13章36節からの引用でもある 

*脚注 :同節では最後の晩餐の席でペトロイエス
「主よ、どこに行かれるのですか」(Quo vadis, Domine?)
と問い、イエスが「私が今からいくところに、あなたは今いくことはできない。
しかし、後からいくことになる。」と答えている。

(出典:Wikipedia
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だそう。
(注:前にも書いたけど、わたしはとくにクリスチャンというわけではありません。)



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「あなたはどこへ行くのか?」


「わたしはどこへ行くのか?」


自分にも、まだ、明確な答えはわからない。


だけど、たとえば、わたし自身のことについて言えば。

およそ1年半というもの、定職に就かず、
理屈では説明できない使命感のようなものにかられて、
ほぼ毎週末、party現場に足をはこんでは、音を聴いて、踊ってる。 

それが高じて、気づいてみれば、ベルリン在住。  


世間的な常識からすれば、ちょっと(大分...??)ズレているだろうことは、
自分でもよく、わかってる。

ただ。何の因果か、ダンス・ミュージックが人に与え得るパワーの大きさを、
たぶん人一倍、強く感じていて。
(なぜなら、それがわたし自身に与えた影響が、ものすごく大きかったから。)

たとえそれが、今は周りから、ちょっと理解されにくいものだとしても。
自分の人生において、何に重きを置いて何に置かないか、っていう選択を、
自分の本音に嘘をつくことのないように、明確にしようとした結果、
こういう状態になっている。 


そして、この先に続く道が、 
明るくひらけていることだけは、見えてるよ。



*           *           *



いま、全世界的に(地球&宇宙スケールで)
時代は、ものすごい過渡期を迎えているよね。


ニュースとか、(意識的に)あんまり追っかけてないわたしなりに、
感覚的に、それはすごい、感じてる。


これまでの常識では、「ちょっと頭おかしい」って、思われるかも知れない。
世間的なスタンダードからは、ちょっと、浮いてしまうかも知れない。


でも、みんな、ひとりひとりが。
(飽和状態のインターネット情報とか、
つくり上げられたり誇大化されたメディアの報道とか、
凝り固まった、真理とはかけ離れた既成概念とかじゃない)
自分なりの本当の感覚を、研ぎ澄ませて。

信じた道を、行くだけだよね。 


願わくば、あなたと一緒に。

"D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?" 1897, Eugène Henri Paul Gauguin

2011年6月8日水曜日

"Röslein auf der Heiden(野中のばら)"

ドイツ語の何が好きって、その響き。
(とくに、"ch" の音。「Bach(バッハ)」とか、「Buch(本)」とか。)
ドイツ語を習うことの何がいちばん楽しいかって、
昔から知ってるクラシックの曲の意味が、少しづつ少しづつ、わかるようになること。


たとえば、 誰でも知ってるモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。
子供のころにカタカナ表記で覚えたけど、
ドイツ語を習い出してから、ある日ふと気づいてみたら
「ひとつの小さな夜の曲(Eine kleine Nachtmusik)」って、意味やんね。


昨日は授業で、「Heide」っていう単語が出て来て。
先生:「この単語の意味、分かる人、いる??」
わたし:「わ〜い、それ知ってる♪ 『荒野』って意味だよね。 
シューベルトの曲(野ばら)の歌詞にあるよね、"Röslein auf der Heiden(野中のばら)"って。」

ってな、具合。 


*           *           *


ちなみに、シューベルトの『野ばら』。
昨年冬に初めてベルリンを訪れた2ヶ月間の、
(何曲かある)わたしのテーマ・ソングのひとつでした。

毎日どんより曇って、めちゃくちゃ寒くて、
12月に入ったら雪もこんこんと降り出して。 

まだ、知り合いも友達もあんまりいない中、
それでも、なんだかうまく説明出来ない根拠のない使命感と好奇心にかられて、
(時にはひとりで)夜な夜な、慣れないクラブに足を運んでた。 

実は内心、ちょっとビビってたこととかも、多々あって。
(人間だもの & 女の子ですもの。当たり前よね。)

そんな自分を元気づけたいときによく、
この歌を口ずさんてたもんです。


*           *           *


で、昨日の、学校帰りのこと。
チャリのバック・シート(てか荷台)に、テキスト等々入ったバッグ積んで、
チェーンロックばってんにして留めて、
いざこぎ出す前に、iPodセッティングしようと思ったら。

まさかのバッテリー切れで(わたし的に、まじであり得ない。。。。)、
 初の音無し帰り道だったので。


やむを得ず、歌ったよね。笑
 " Heidenröslein (野ばら)" (D. 257 - Op.3/3)。


ちなみに、詩の中でいちばん好きなフレーズ。
"Röslein sprach: ich steche dich,
 daß du ewig denkst an mich,
 und ich will's nicht leiden." ってとこ。








和訳:
ばらは言った。
「(あなたがわたしを折るのなら)わたしはあなたを刺すわ、
あなたがいつまでも わたしを忘れられないように。
それに、傷つくのなんて わたしはいやよ。」


©Franz Peter Schubert



Heidenröslein

Johann Wolfgang von Goethe

 
Sah ein Knab’ein Röslein steh’n,        童は見たり
Röslein auf der Heiden,        野中の ばら
war so jung und morgen schön,        清らに咲ける
lief er schnell, es nah zu seh’n,        その色 愛でつ
sah's mit vielen Freuden.        飽かず ながむ
Röslein, Röslein, Röslein rot,        紅におう
Röslein auf der Heiden.        野中の ばら
   

Knabe sprach: ich breche dich,
       手折りて行かん
Röslein auf der Heiden!        野中のばら
Röslein sprach: ich steche dich,        手折らば手折れ
daß du ewig denkst an mich,        思い出ぐさに
und ich will's nicht leiden.        君を刺さん
Röslein, Röslein, Röslein rot,        紅におう
Röslein auf der Heiden.        野中の ばら
   

Und der wilde Knabe brach
       童は折りぬ
's Röslein auf der Heiden.        野中の ばら
Röslein wehrte sich und stach,        手折りてあわれ
half ihn doch kein Weh und Ach,        清らの色香
mußt' es eben leiden.        永久にあせぬ
Röslein, Röslein, Röslein rot,        紅におう
Röslein auf der Heiden.        野中の ばら

2011年6月5日日曜日

"I'm a DANCER. (私は、踊り子。)"

毎度、ますます楽しすぎて、ひさびさラストまで居ちゃったよ。
" ...Get Perlonized " @ Panorama Bar。

もはやpartyが始まりそう、ってな位ギリギリなタイミングで、
今回のゲストDJ、San Proper(昨年冬、クリスマス目前のRenate &
日本帰国中のCHAOS @unit でギグを聴いて&コミュニケートして、
ファンキーな音楽性(でも、時にはじらしたりもして、単純に踊らせ続けるわけじゃない)と、

ムダにモーションの多い(笑) DJプレイと、
ナチュラル3枚目&ナルシスト&プレイボーイキャラがハマる)に、
友達ぶんのゲストリスト頼むために電話したら、Sanってば。

「わかった、入れとくよ。でもそのかわり、 extra hard に(いつもより激しく)踊ってよ。」だって。

思わず、
「Sure thing!!! That's my Job! ;) (もちろん!!! それが仕事ですから。)」
って、答えたよね(笑)。


約1年前に東京でpartyアテンドをお手伝いしたmasomenos カップルにフロアでばったり出くわしたりとか、
もう、日々、「すべては繋がってる」と思わざるを得ない、出来事ばかり。


「DJ」っていう職業とおなじように、
「クラブDancer」っていう職業も、あったら良いのに、、、
とか思ってみたりする、今日このごろです。



*             *            *


・・・さておき。

数日前から、東京在住の友人、Deep House @ベルリン発なレーベル、Mojubaから
デビュー・アルバム『Kawasaki』をリリースしたてのDJ/プロデューサー、STEREOCiTI
&老舗partyガール(?!)京子嬢がベルリンを訪れているため、
一緒になって、住んでるとついないがしろにしがちな、
観光スポット巡りをしてみたりしてるのですが。


こないだの、バンク・ホリデーのこと。
ふたりがとある観光スポットを観てる間、
ひとりでそこらのカフェで本でも読みながら待ってるつもりが、うっかり、
フンボルト大学で毎休日に開催されてる古本市に、ハメられてまして(小一時間ほど、、)。


そのときの、戦利品たち。
敬愛して止まないお二方の、ベーシックかつマニアックな、2冊♥♥

まだ、ドイツ語あんまり読めないクセに、うっかりゲットしちゃったし、、、『Fabian』by Erich Kästner.

レコ屋でヴァイナルを掘るDJたちの如く、一冊一冊古本を漁っていたら、
掘り終わるころには両手の指が真っ黒に、、、

でも、それにも懲りず、ベルリン(ヨーロッパ?)ならではの、休日ごとの古本市めぐり、
クラビングと並ぶ、あらたな趣味になりそうな予感...☆


・・・で。思うのは。
やっぱり、ヴァイナルとか本とか、
実際に手に取れて触れられる物って、良いよなぁ、、、と。

お手軽に手に入るmp3や、
思い立ったらすぐにアクセスできるYou Tubeでは到底味わえない重厚感と、
ほんものの感動。


 *             *            *


 クラブpartyも、おなじだけど。

実際にその場所に足を運んだり、
その物を見たり聴いたり手に取って触れたり、体感しないと、
分からない。
インターネットや何かの情報に手っ取り早くアクセスして知った気になってるだけじゃ、
絶対に、分からない。



ある意味、便利で何でもすぐ手に入るようで、
でも実は、
オーガニックでリアルな人間関係とか、
自然や大地との関わりとか、
現代に生きるわたしたちが忘れがちな、
本当に大切なこと。

古本市だったり、partyだったり、
晴れた日の、そこらの公園だったり。
そういう場所に、足をはこんで体験すると、思い出す。




おまけ。
いつだったか、ベルリンはマウアー・パーク(壁公園)の蚤の市で出逢ってしまった、一冊。
どー考えても、わたしのための絵本だろ〜・・・(笑)。



© The Dead Rose Music Company