2011年5月31日火曜日

"You are Strange.(「普通じゃないよね。」)"

30℃ちかい真夏日のなか、クロイツベルクにある学校から
30分以上かけてチャリでミッテの自宅まで帰って来たら、
まだ、体が熱もってる、、、
(本当に発熱してるかと思って計ってみたら、35.7℃やて。。。)

ちなみにわたしの先生(性別 = ♂...?? 右腕には、絡み付くツタ模様のタトゥー入り)は、
教卓の上に赤いハート柄のマグカップと、オレンジジュースの1ℓパックと、
なぜかイエガー・マイスターの小瓶を常備して、
ジュースどぼどぼ注ぎつつ&気持ち良いほどごくごく飲みつつ、実のある授業をしてくれます。
(さすがに授業中にイエガーは飲んでないけど、何て言うか、、、ベルリンならでは。 )


ちなみに今日知ったんだけど、「イエガー(Jäger)」って、
ドイツ語で「ハンター」って意味らしいよ。(知ってた??)


*           *           *


さて。今週末は、サンデー・イヴニングのお外party、
" Renate - Oben Ohne At Sysihos at Salon Zur Wilden Renate
で、踊ってました。 

ちょっとRAVEっぽいノリで、向こう側のステージでは、ゲイ・カップルのウェディングpartyとかやってたり。


このパーティーで、個人的に、ちょっとショックなことが、ありまして。

クラブでたまに顔を合わせる友達がいるんだけど、
彼に、なんてことない会話の流れで言われたことがあって、
その内容に、けっこうジワジワ&ガツンとダメージくらって。
パーティー終わってからも、Mara Traxのmix聴きながらチャリこいでた帰り道でも、
ほかのことも色々考えつつも、彼の台詞が、ずっと頭に残ってて。


言われたことついては、今後、
自分で思い当たる節があるところは改めていく所存なので、
言霊信者のわたしとしては、あえて全文を明記はしませんが。

"You are strange and ○○○, but I like you." 

って、言われたんだけど。
 「○○○」は、性格的なことを表す形容詞で、
場合によっては褒め言葉にもなり得るかも知れないけど
(と言っても、発言した人にMっ気がある場合に限ってのみ、かな。。笑) 
普通はあまり、ポジティブな意味では使われない言葉だったのね。


で。
結論としては好意を示してくれてるわけだから、
サラッと受け取ればよかったのかも知れないんだけど。
これまで人に、面と向かって言われたことのない種類の形容詞だったので、 
" わたしって、ほとんどpartyでしか会ったことのない人に、そんなイメージ与えてたんだ?? " って、
やっぱりちょっと、ショッキングで。
で、はじめ、" どうして数える程しか会ったことない人に、そんなこと言われなきゃいけないわけ??" 
って、ちょっとムッとしたのね。めずらしく。


・・・でも、よく考えてみると。
わたしは彼に言われたことを、まわりのほかの人に対して感じてしまうことが、
ときどきあるのね。
で、“ どうしてこの人は、こういう態度を取るんだろ〜??” とか。
“ しかも、他の人にはそうじゃない(ように見える)のに、なんで、わたしにだけ、、” とか、
時には思っちゃったり。

それで、言われたことで、
ダメージくらいながらも考えてたら、ハッとした。 

“ あ。それって結局、ぜんぶ自分のせいじゃん。” って。


*           *           *


「周りの人は、自分の鏡」とは、よく言ったもので。
自分のまわりには自分と波動のちかい仲間が集まっているように、
相手に対して何らかの感情を抱いたり、
その人のある部分が気になるっていうことは、
よくも悪くも、
自分にも、それと同じようなところがあるからだよね。


自分の中にまったくそういう要素がなかったら、
相手に関しても、その感情を抱くはずがないもんね。 


そのままでいいところ、変えたほうがより良くなれるところって誰にでもあるし、
人間だから、完璧じゃないのなんて当り前だけど。
人として生まれた以上、進化していかなきゃだよね。いろんな意味で。
(誰に対しても、一切のマイナスの感情を抱かなくなったとき、
人は、神になるのかな・・・?? なんて。)



・・・とか何とか、小難しいことばっか言ってないで、
要は、いつでももっと素直な自分でいたいです。笑


Helen Kane - He's So Unusual (1929)

©Helen Kane

2011年5月25日水曜日

"夢のお告げと、信じる気持ち。"

昨日から、あたらしい語学学校に通いはじめたよ。
雰囲気、教え方、通ってる生徒たち、
どれをとっても(個人的に)格段に、グレード・アップした感じ。

前の学校は、 ひとクラスに20人近くの生徒がいたので、
どうしてもレクチャー中心の授業になってしまって
会話をする機会がほとんど無かったけど、
あたらしい学校では生徒が7〜8人な上に、教え方も会話中心なので、
はじめからココに通ってるコたちは、文法的な知識は同じくらいでも
わたしより全然しゃべれる、、、
(がんばって、追いつこう。)


クラスで、自己紹介のときに「好きなドイツ語の言葉は?」っていうのがあって、
みんなが  " Liebe ( = 愛 ) " とか " Schuldigung ( = すみません ) " とか(笑)言ってる中、
" Mache Dich, Mein Herze, Rein. " (己を潔めよ、私の心よ)って言ったら、
先生、「何それ??」って。
「大好きな、バッハの曲のタイトルだよ。 」って答えたら、
「なんていうか、、18世紀の言葉だね。だいぶ宗教的なんだね(笑)」だって。

ちなみにわたし、小学生のころ近所の教会の日曜学校に通っていた時期はありますが
(同年代の子供たちがたくさん来てて、一種の遊び場だったの。わたしにとって)
 クリスチャンというわけではありません、念のため。


*      *      *


・・・で。実はこの語学学校に関しては、伏線がありまして。

本当は、ベルリンにカムバックした当初(3月頭)から、ココに通いたかったのね。
なぜなら、音に関してのみならず、色んな意味で信頼のおける才女、
Akiko Kiyama嬢にレコメンされた上で実際にアプライしに行ってみたら、
案の定、すごい感じが良かったから。

自分的には、 春からココに通っている姿が目に浮かんでいたと同時に、
ベルリン・カムバック直後に見た夢で、
語学学校を探しているかと思いきや、何故だかバレエ学校をいくつも体験入学していたんだけど。
その中で唯一名前の付いてた学校が、昨日から通い始めた語学学校の名前だったのね。
(この時点で、ほかにもいくつかの語学学校を検討してはいたのよ、一応。)

で。"ん〜、なんか意味あり気だな〜??" とか思いつつも、
あたらしい生活に追われる中で、ついその直感を、ないがしろにしてたのね。

それで、なんとなく時間の空いた3月半ばごろ、フラッと申し込みに行ってみたらば。
4月からのコースはすでに満員で、ウェイティング・リストの3番めだったのです。

(つまり、夢を見てからすぐに申し込みに行っていたらきっと、間に合っていたということ。)


・・・でもって、さらに。
にも関わらず、なぜだか自分的にはまだ、
"春からココに通えるな" っていう感触は、あったのね。
(ちょうど、東日本大震災の直後だったのだけど。
事務のお姉さんが、わたしが日本人と知ると、まず「家族は大丈夫?」って、聞いてくれて。
すごい、じんと来たことも、要因となって。)

ところが頭は、
"いや、とは言っても、NGだったら困るしな。" とか、余計な現実的なことを考えるので、
まだ空きのあった、先週まで通っていた別の学校にとりあえず申し込んで、
通い始めちゃったわけです。


そしたら、そっちの学校に通い始めたその日に連絡があって、
「空きが出たから、春からウチに通えるよ」 って・・・。


*      *      * 


わたしは子供のころから、まるでどっか別の世界に遊びに行って
実際にその体験をしてきたかの如く、異様に五感がリアルな夢を見るタチで。
(だから、言ってみれば、空を飛ぶ感覚とかも、ちゃんと体が覚えてる。
あと、犬にかまれた指の痛みとか、猫を撫でたときの毛の柔らかさとか、etc, etc...)

自分の選択を後悔してるわけじゃないけど、
「夢のお告げ」と「自分の直感」を信じる力がもっと確立されてれば、
 春から今の学校に通えてて、
今ごろクラスのほかのみんな位に会話が出来るようになってたのかも、と。


いろんな面で、これからもますます、
" 自分の本音と直感と、夢のお告げを信じていって、間違いないのね。"
と、確信した昨日。


今朝、起きぬけに見てた夢も、妙にリアルだったなぁ、、、

いい夢、だった。:)


© John Lennon

2011年5月21日土曜日

" 'Bitte Schön, Madam.'(毎度。)"

春のあいだ、通っていた語学学校の近所、Kottbusser Dammにて
毎週火・金に開かれているトルコ・マーケットで
学校帰りにお買い物するのを習慣としてたんだけど。
近所のスーパーに比べて、主に野菜&フルーツが、格段に安いので。

この2ヶ月間というもの、毎週欠かさず通っていたら、
ベルグハインのエントランスじゃないけど、
お店のおっちゃん(お兄ちゃん)たちに、次第に顔を覚えられてきたみたい。
(おそらく、「いつもヘッドホンしながら or 耳にイヤホン突っ込みながら、
たまに何か口ずさみながら、夕方くらいに買いにくる Japanerin」てなかんじで、
記憶に残ってるのかな...??笑)


4月の頭にはじめて来たときは、彼らが発音する数字もロクに聞き取れなくて
いちいち英語で聞き直してたことを、思い出す。


で、昨日の、(たくさんあるお店の中の)とあるお兄ちゃん。
ちょっと、素敵だった。
 「いつもありがとう」とか、「オマケしとくよ!」とか、何か余計なこと言うんでもなく、
表情もほとんど変えることもなく。
手近にあったクレメンタインを二つ、無造作に袋に追加して、
'Bitte schön, Madam.' (毎度。)って。 

 'Danke schön.' って受け取りながら、わたし、思わずニッコリ。:)

" 渋いね、お兄ちゃん。わたし、こういう表現方法、ツボですわ。" 
って、 ちょっとキュンとしちゃったり。 (マニアックやね、、我ながら。笑)


来週から、あたらしい語学学校。

夏ですね。

© Misato Watanabe / Tetsuya Komuro

2011年5月10日火曜日

"Techno Temple.(テクノ・テンプル)"

先週末、3連ちゃんでparty行ったらさすがに体がつかれてて、
昨日の夜は、すごい早くに眠りに落ちた。 

夜、長年DJやってるベルリンのお姉ちゃんと、電話でどってことない話してたんだけど。
基本アゲキャラの彼女も、「月曜日はいつもメロウ」って、言ってた。

そんなんで、今朝は早くに目が覚めた。
今週は、デトックスweekかな。

日曜にあった日本の震災のチャリティparty、"KI.ZUNA" でもらった折り鶴 in my room。

*        *        *


徐々にベルリンのpartyシーンに慣れてきたことも手伝って、
耳の怪我以来、わたしもpartyでの遊び方を変えつつあって
(こないだは初めて、ベルグハインのbarの上階にあるピースフルな隠れ (?) barで、
ふつうにアイスとか食べてたし)、
フロアにいるときも、ガンガンに踊ってるお客さんたちから一歩引いて
周囲を見わたしてるような時間も、増えてきた。


そんな中、思う。 


partyって、特殊な環境。
ふつうの日常では考えられないほど沢山の人と会って、すごいエネルギーを必要とするし、
知らない間にいろんな意味で気も遣ってるし、
ふつうの日常ではありえないほどの音量で長時間音を聴き続けて、
ふつうの日常とはまったく違ったタイムテーブルに自分の体内時計を
ある意味無理やり合わせるわけだから(要は、ずっと時差ボケしてるようなもの)、
たとえばparty中にお酒を一滴も飲まなかったとしても、かなりの体力がもってかれる。



お客さんとしてただ遊びに行ってるだけの立場なら、
"ちょっとpartyはつかれたな。" って思ったら、単純にお休みすればいい。

でも、もしそれが仕事だったら、そういうわけにはいかない。


大音量で音楽が響き渡るフロアにたくさんの人々がひしめき、
その多くの人たちがハイになっている中、
自分は一歩引いて、冷静でいなきゃいけない。
(もちろん、いい音が鳴れば、誰よりもその音に反応して気持ちよくなれるっていう特権があるし、
そもそもそのために、踊りに行ってるんだけど。)


いつだったか「テクノ・テンプル」っていう言葉を聞いたことがあるけど、
ホント、ちょっとそんな感じで。

わたしはクラブで、たくさんの人との関わりの中で学んだことや、
音を聴きながら思考するなか悟ったことが、たくさんあって。
「修行」なんて言ったら、ちょっとストイックすぎるけど。
クラブ/partyって、楽しみのための場であるとともに、
体力はもちろん、ものすごい精神力、人間力が鍛えられる場所。


だから、partyを仕事にできる人、長年そこに携わり続けてきた人は、
体力的にタフなのは言うまでもなく、
人として、ものすごく、精神力が強い人(= やさしい人)だと思う。


Dorisburg - Mima

©Dorisburg

2011年5月7日土曜日

"One Night, at the Entrance of Berghain. (ベルグハインのエントランスで、思うこと。)"

最近、ベルグハインのエントランスでようやく顔が割れてきたので、
ボディチェックが、ほぼ形式化してきた。
(去年の冬に遊びに来てたときとか、なんだか異様に厳しかったんだよ。
ヒドいときとか、お財布の中まで見られてたし...。)


昨日は、音も雰囲気も人も、(わたしにとっては)絶対にハズれのない、
今のとこベルリンでいちばん好きなparty、"...Get Perlonized!" に行って来たんだけど。
わたしの顔を覚えているらしいボディチェックのお姉さんに、
ちょっと冗談めかして "Deutsch or English??" って、聞かれた。

"Deutsch!!! :)(ドイツ語で♪)" ・・・って答えたいのは山々だったんだけど、
毎日学校に通ってるとは言え、まだ、会話が続くレベルじゃ全くないので、
ちょっと肩身がせまい思いで、"Ah,,, English, bitte.(英語で、、お願いします。)" って答えたら、お姉さん、
笑いながら " You know the rules, right? " って言いながら、サクッとバッグの中覗いて、通してくれた。 


ボディチェックに続くエントランスでは、英語まじりの片言のドイツ語をはじめて使ってみたら、
エントランス係のいつものお姉さん、心なしか、いつもよりフレンドリーだったような気がする。
"Ah, I got you!!! ;)" って、笑顔で通してくれた。
(・・・しかしながら、返事が英語だったのは、わたしのドイツ語がまだまだということなのでしょう。。苦笑)


わたしの英語は、小さいころに身に付いたアメリカン・アクセントで、
ここヨーロッパでは、ちょっと浮く。
それでも、昨年末にホリデイで遊びに来てたときは、
ドイツ語は全く分からなかったので、バリバリ英語(米語?)を使っていたんだけど。
ベルリンに住んでる外国人同志では、まぁいいとして。
いま考えてみると、現地の人からすれば「まるきりトラベラー」って感じだったんだろうな。と。
(かく言う今も、まだベルリン歴通算ようやく5ヶ月め、だけど。)


いつも通ってるpartyにも、少しずつ、知った顔が増えていく。


信頼関係って、インターネットとかでラクして築くんじゃなくて
(元々ある人間関係を補完するって意味では、インターネットはすごく便利だけど)。
こうやって、徐々に顔を合わせて積み重ねて、
築いていくものだよね。


そんなことを思った、初夏をすぐそこに感じる陽気の
金曜の夜でした。


©Matthew Dear / Mark E

2011年5月3日火曜日

"What Can Media Do...???"

よく晴れた、5月のはじめの日。
わたしのベルリンのお姉ちゃん、Margaretがオープニング・アクトを務めると言うので、 
ベルリンはクロイツベルクにあるお外Club(っていうかBar?)、
Club Der Visionäre の Official Opening に行って来たよ。


先週負った怪我のため、ドクターに「今週末は、スポーツ厳禁」って言い渡されてたんだけど。
わたしの中で、
「Berghain/Panorama Bar でダンス = スポーツ」(汗かくからね)
「Visionäre = 半分お仕事 (?) 兼 リハビリテーション」
的な感じで、、

It's Opening日和♪




このおっちゃん(お兄ちゃん)、だいぶいい感じだった。ブレイク・ダンサー @ 生粋のストリート育ち。



Yesss♪♪♪ I'ts Urei♥♥♥
オーナーの手づくりと言うスピーカー。何だか、OATH青山(の、TANNOY)を彷彿とさせる、つり下げっぷり。
誰かが差し入れてくれた、白いバラ。


・・・ていうか。
こんだけ写真載せといてから言うのも、何なんですが。

わたしが写真撮ってたら、
フロアで知り合いになった、ロンドンからホリデイで遊びに来てた男の子に、
「パーティーの写真撮るのって、僕はどうかと思う。
だってパーティーってそもそも、その場の空気を楽しむものであって、
そこにドキュメンタリーは必要ないと思うから。」って言われて。

わたしもわたしで、
「ホントはNGなの知ってるけど。。わたしのミッション(のひとつ)は
ベルリンのダンスミュージック・シーンを日本に伝えることだから、、
ここはパノラマ・バーじゃないんだし、ちょっと位いいと思うんだけど?」
って言い返して、なぜかDJブースの真ん前で、(けっこう真剣な)パーティー・レポート談義に、、、


で。しばし論議してたんだけど。
"う〜む。。でも、いくらDJの友達だからって言っても、たしかに。
オフィシャル・ルールでは、撮影NGなんだよね。
それに、ひとりでも不快に思う人がいる以上、やっちゃいけない行為なのかも。。。。"
って思い直して、それ以降は、一切の撮影を止めました。


彼の言うとおり、たしかに、パーティーって。
いくら写真や文章で伝えようとしてみたところで、
その場にいないとその空気感は完全には、伝わらないものだしね。


メディア(と自分のブログを呼んでいいのか分かりませんが)に出来ること、出来ないこと。
やっていいこと、ダメなこと。
思いがけずして、深く考えさせられるパーティーになりました。
(明確な答えはまだ、出ていないけど。)



て言うか、Visionäreさん、、
勝手にいろいろ載っけちゃって、ごめんなさい。


夏じゅう踊ってお返しするので、、、 っていうのは、ダメですか???